鼻の穴 ~短頭種気道症候群~
2017/2/14 22:32

鼻の形はとっても重要です。

写真1枚目は、通常の猫ちゃんの鼻ですが、
鼻の穴はこんな形状・大きさです。
(大きさはわかりにくいですよね・・・)
写真2枚目の猫ちゃんの鼻の穴は非常に狭くなっています。

鼻の穴の大きさは生まれつきの問題で、
とくに短頭種に見られますが、
鼻の穴が狭いと呼吸がしづらくなります。

試しに自分の鼻を洗濯ばさみででもつまんで、
鼻の穴の大きさを1/2ほどにして暮らしてみてください。
散歩へ行って走ってみてください。

ものすごくノドや胸に負担がかかります。
呼吸するためには呼吸筋という筋肉の動きが必要で、
この呼吸筋というものは非常に疲れにくい筋肉です
(筋肉が疲れてしまって呼吸をさぼるようになっては困りますよね)

ですが、頑張って呼吸をしていると、
本来疲れにくいはずの呼吸筋も疲れやすくなり、
将来的に呼吸に悪影響が出ることがあります。
鼻の穴が小さいとそれだけ頑張って空気を取り込む努力をしないといけなくなるからです。

人間の場合、鼻の上にテープを貼って鼻の穴を広げることにより、
呼吸を楽にする商品が販売されています。
鼻の形をちょっと変えるだけで呼吸がしやすくなるんですね。

動物の場合はテープを張るわけにはいきませんが、
鼻の穴が小さい子は鼻の穴を広げる手術をすると非常に呼吸がしやすくなります。

ノドにも呼吸の妨げとなる異常がある場合(軟口蓋過長)、
ノドも手術も同時に行うこともあります。
短頭種気道症候群と言われますが、鼻の穴やノドの異常のほとんどはワンちゃんも猫ちゃんも短頭種の子で見られます。

パグやフレンチブルドッグの子が普段から、
もしくはちょっと興奮しただけでガァガァしているのは、
健康的ではありません。
こういう品種だから・かわいい・鼻の穴が小さいから、
で済ませてはいけない問題です。熱中症も起こしやすくなります。
これは早い段階で治療すべきものです。

鼻の穴の大きさのチェックやイビキ・呼吸がしにくそうなどの異常があればご相談ください。

なお、この手術は若いうちにしておくべき手術です。
高齢になってからでも、できないわけではありませんが、
悪くなってから行えばいいものではなく、
悪くならないようにするための予防的手術です。
当院では若い段階での治療をお薦めしています。

3枚目の画像は2枚目の画像の猫ちゃんの手術後の画像です。
わかりにくいですが、鼻の穴が広くなっています。
もともと小さな鼻なので、
劇的に鼻の穴が大きくなるわけではありませんが、
先週手術を行ったこの猫ちゃん、
飼い主様曰く、
「手術後から鼻水・鼻づまり音がなくなり、快適そう」
とのことでした。

 

ワンちゃんの画像はこちらから

https://www.facebook.com/surugaanimalhospital/posts/1092479277530559

 

一般的なニャンコさんの鼻
一般的なニャンコさんの鼻
短頭種の猫ちゃんの狭い鼻の穴
短頭種の猫ちゃんの狭い鼻の穴
2枚目の画像の猫ちゃん、手術で鼻の穴を広げたところ
2枚目の画像の猫ちゃん、手術で鼻の穴を広げたところ
このページを印刷
カテゴリ内ページ移動 ( 59  件):     1 ..  10  11  12  13  14  15  16  .. 59