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台湾での狂犬病の発生

先日、台湾で野生動物(イタチアナグマ)での狂犬病の発生が発表されました。

台湾は日本と同じ島国で、

厚生労働大臣が指定する狂犬病清浄地域(狂犬病の発生が長い間見られない地域)でしたが、

それでも発生する事態になってしまいました。

また現在厚生労働大臣が指定する狂犬病清浄地域としては、

日本の他に、やはり島国であるオーストラリアやイギリスなどがあり、

隔離されている島国は狂犬病が発生しにくい環境ではあります。

しかし、今回のような事態も現実に起きるため、日本も安全とは言えません。

狂犬病は人間も含め、殆どの哺乳類に感染する可能性があり、

いったん発症する(症状が出る)と致死率の非常に高い、恐ろしい伝染病です。

暴露後免疫といって、狂犬病にかかっている動物に咬まれた直後に、

ワクチンを何度か注射することにより、発症を防ぐ方法もありますが、

しかしそれよりも狂犬病が流行しないように予防することが最も重要でしょう。

国内での狂犬病の流行を防ぐためには、ワンちゃんの狂犬病予防接種が大切です。

今年度の狂犬病予防接種がまだお済でない方は、

お早めに予防接種をしてあげてくださいね。