一般内科・外科・予防獣医療はもちろん、救急・腫瘍・血液疾患・免疫疾患

2014年

あけましておめでとうございます。

寒いですが、いい天気が続いていますね。

当院は1月1日が静岡市の休診日診察の担当でしたので、

重症の子が何件か続きました。

さて、年末に入院となり病院での年越しになってしまいましたが、

新年第一号の退院患者さんはこちらの子ウサギちゃん。

(写真は退院直前の様子です)

 

 

まだ生後1ヶ月で体重も200gほどの子です。

下痢をしてあっというまに元気がなくなってしまったそうです。

病院に来た時には殆ど動けず、横たわってしまう様子でした。

血液中の糖分が少なくなってしまう低血糖という状態でしたので、

糖分の注射と点滴が必要でしたが、

身体が小さくて血管が非常に細く、

また脱水症状も起こしていたので、

血管に点滴用の管を入れることが出来ませんでした。

そのため骨髄(骨の中)に針を挿入して糖分の注射と点滴を行いました。

(骨髄に針を入れると血管に管を入れた場合と同じように点滴・注射が出来ます。

でも血管に管を入れるよりも痛そうですよね・・・)

 

骨の針を挿入したあと、レントゲン検査を行い腸にガスがたまっていることが判明。

(下のレントゲン写真の向かって右側の足の骨に刺さっている白い針が点滴用の管です。

またお腹の中の黒い部分(赤丸)が腸のガスです)

 

 

便の検査ではコクシジウムという寄生虫がいることが判明

 

保温しながら点滴・栄養補給・駆虫薬の注射などを行ったところ、

数時間後には元気になりバリバリとご飯も食べてくれるようになりました。

子ウサギちゃんですので、まだ油断は出来ませんが、

このまま元気になってスクスク育ってくれるといいですね。

皆様も元気でいい一年をお過ごしください。