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歯のトラブル(2)

ワンちゃんの口のトラブルで多いものが歯周病や歯石の付着ですが、

実は虫歯になりにくいと言われています。

(猫ちゃんでも口内炎や歯肉炎は多いのですが、

いわゆる”虫歯”はないと言われています)

 

でも虫歯が無いわけではありません。

 

 

上の写真の黄色の丸の中ですが、

歯が半分近く溶けてしまって茶色くなっています。

これがいわゆる虫歯です。

こうなってしまうと抜歯が必要です。

また歯のケアの一環やストレス解消として、

ひずめなどの硬いものを咬ませる方もいますが、

硬すぎるものを咬ませることは歯にとって良くありません。

もともとワンちゃんの歯は、硬いものを咬むようにできていないんですね。

 

 

上の写真は破折(はせつ)といって奥歯の表面がかけてしまった状態です。

(黄色の丸の中)

硬すぎるものを齧ったため、歯が欠けてしまうワンちゃんは多々います。

こうなるとここからばい菌が侵入してしまう可能性が出てきます。

以前歯石がたまり、歯の根元に膿がたまって目の下が腫れてしまった

ワンちゃんの写真を載せましたが、

(http://www.facebook.com/surugaanimalhospital/posts/690171381094686)

歯石のついていない歯でも、

このように破折を起こしてしまうと

歯の根元に膿がたまってしまうことがあります。

ストレス解消も含めた歯のケアとしては

ワンちゃん用のロープや木製、もしくはプラスチック製の

デンタルケア用品がお薦めですが、

飲み込んでしまわないように注意してあげて下さいね。

また犬種・性格によっても使用するものに注意が必要です。

自宅のワンちゃんにとって良さそうなものを見つけてあげる必要があります。