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歯並びのトラブル

前回に続き歯のトラブルです。

ワンちゃん・猫ちゃんでも歯並びの問題が生じることがあります。

とくに短頭種の子は咬み合わせが悪いことが珍しくありません。

また乳歯が残っていると、その影響で咬み合わせが悪くなることがあります。

動物のの場合、歯並びの本格的な矯正は難しいので、

乳歯が残っている場合には早めに抜いてあげる必要があります。

 

写真1枚目はいわゆるアンダーショット、

下あごが上あごより長いワンちゃんですが、

下の前歯(黄色の丸)が明らかに上の前歯(黄色の丸)より前に出ています。

その影響で口を閉じた状態になると、

下あごの歯茎に上あごの前歯が当たってしまい、

歯ぐきに潰瘍ができてしまっています。

写真2枚目の黄色の丸

 

写真3枚目は猫ちゃんです。

比較的よくみられるものですが、

上あごの犬歯が下あごのくちびるにあたってしまい、

くちびるが炎症を起こしてしまっています。

写真だとちょっと赤みがわからないのですが、

実際には結構赤く炎症を起こして痛みの影響で食欲が落ちてしまっていました。

 

お口のチェックは自宅でも比較的簡単にできます。

唾液の量や口の臭いなどから病気がわかることもありますので、

チェックしてあげてくださいね。