一般内科・外科・予防獣医療はもちろん、救急・腫瘍・血液疾患・免疫疾患

子宮蓄膿症の薬・注射での治療 ~アリジン(アグレプリストン)~

お知らせ 1

1月28日(木)・29日(金)休診、

2月21日(日)休診、

となりますのでご注意ください。

 

お知らせ 2

診察時間に関して。

診察受付を午前は12時まで、

午後は19時30分までとさせて頂きます。

ご来院される方の利便性が損なわれる点もございますが、

検査・手術・院内消毒・清掃などを円滑に進めるために、

ご了承下さい。

 

しっかり情報を発信しないといけないなぁ、という話。

子宮蓄膿症という、

子宮内に細菌感染を起こしてしまう病気があります。

非常に怖い病気で、ワンちゃんに多く、

猫ちゃんでも時折見られ、ウサギちゃんやハムスターの子でも見られます。

命に関わる病気ですので、早急に治療する必要があり、

一般的には手術での卵巣・子宮の摘出が必要です。

近年では手術以外の方法として、

アリジン(アグレプリストン)という注射薬があります。

子宮蓄膿症の治療薬として利用されますが、

日本では販売されておらず、

海外から取り寄せる必要があります。

常にこのアリジンを準備している動物病院はそれほど多くないようですが、

当院では念の為、このアリジンという薬を準備しています。

静岡市内にお住まいの方でこの薬を求めて、

かなり遠くの動物病院まで行かれる方がいるようです
(その動物病院がちゃんと情報を発信しているということですね)

 

当院でも子宮蓄膿症に対して、

アリジン(アグレプリストン)での内科的な治療を行うことができますので、

お困りの方はご相談ください。

ただし、本来は外科的な治療が理想の病気です。

手術で卵巣・子宮の摘出が一番いいことには変わりありません。

 

このアリジンでの治療は、

「手術はかわいそう・なんとなく手術したくない」

という考えだけで安易に行う治療ではありません。

この注射薬を使っても効果が出ない可能性もありますし、

アリジンでの治療が奏功しても、

一旦子宮蓄膿症になった子は、

ホルモンや子宮の状態が子宮蓄膿症になりやすい状態になっていることが多く、

また再発する可能性が高率にあります。

ですので、当院ではまず手術での治療を考え、

やむを得ず手術ができない場合には

このアリジンという薬を用いた治療を行うことにしています。

 

1枚目の画像

外陰部から膿が出ているワンちゃん(仰向け)

2枚目

膿がたまって腫れている子宮

3枚目

手術で卵巣・子宮の摘出後、

膿のたまっている子宮を切開したところ。流れ出てきているのが子宮内にたまっている膿です。

4枚目

このように子宮の粘膜に小さな粒状のものができてしまうこともあります。こうなると菌が非常に繁殖しやすい状態になりますので、薬で治療をしても再発率が非常に高くなります。

5枚目

子宮に異常のあるウサギちゃん。この画像の子宮は少しだけ腫れています。

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