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みーちゃん、終活

当院の居候猫・笹かま柄と言われる毛色のみーちゃん、
スタッフが散歩に連れて行ってくれてその様子を撮影してくれました。
みーちゃん、目は見えず、高齢で関節炎もひどく、
歩くのもゆっくり。
歯周病で抜歯をしたため、歯もありません。
糖尿病で毎日のインスリン注射が必要です。
 
少し前に「100日後に死ぬワニ」というネット漫画がありました。
全部は見てないので内容の詳細は分かりませんが、
みーちゃん、持ってもあと30日でしょう。
15~20日くらいが限界かな、と感じています。
お腹の中に大きな癌ができて、食欲も非常に少なくなりました。
体重もどんどん落ちてきています。
今まで沢山の動物と過ごして、そして看取ってきました。
 
最近では、
亡くなる前日まで食事を食べていて穏やかに亡くなったムック、
食道チューブを入れ栄養管理をしてそれほど痩せることなく
最後まで過ごしたけど、末期の腎不全で最後は安楽死をしたぼたんえび、
猫のエイズ・白血病ウイルス感染症で、
痩せていって最後は抱っこで息を引き取ったちっち、などなど。
 
みーちゃんもかなり高齢で、
病気ももはや治せる状態ではないので、
積極的な治療はしない終活にすると決めています
(できる状態でもない)
気持ち悪そうなら、それを抑える薬を使う。
下痢をするなら下痢止めを使う。
(なかなか止まらないことも多いのですが・・・)
そのくらいの治療しかしないつもりです。
そして辛そう・苦しそうになったら安楽死をする。
 
今後みーちゃんがどのようになっていくか、
ある程度予想はできていますし、
そしてもう方針も決まっているので迷いはありません、
このような状態になると治療方針に正解はないでしょうが、
どれだけ穏やかな時間を作ってあげられるか、
これが大事なことは間違いがないはずです。
でもそれが中々難しかったりもするんですよね。
さて、本にゃんは今の状態・今後をどう考えているのやら・・・。