一般内科・外科・予防獣医療はもちろん、救急・腫瘍・血液疾患・免疫疾患

肥満細胞腫・リンパ腫

3月30日(木)休診
4月16日(日)終日休診
4月22日(土)午後休診
となりますので、ご注意ください。
 
4月から狂犬病の予防接種が本格的に始まります。
混雑が予想され、
ご迷惑をおかけすることになるかもしれませんが、
ご了承ください。
フィラリア検査は3月から受け付けておりますので、
検査ご希望の方は3月中にいらして頂くことをお勧めします。
 
がん・悪性腫瘍、良い響きではありません。
ワンちゃん・猫ちゃんとも死因の1位はがんだというデータが出ており、
自分自身もそう感じています。
 
ワンちゃんや猫ちゃんに多いリンパ腫や肥満細胞腫という悪性腫瘍に、
ここ最近・この半年ほどはとくに悩まされています。
 
リンパ腫は主に抗がん剤が治療の中心に、
肥満細胞腫は取り切れるものであれば手術が、
取り切れない場合には抗がん剤が治療の中心になります。
どちらの腫瘍も身体のどこにでも発生します。
 
肥満細胞腫は良性に近いものから悪性度が高いものまで様々で、
猫ちゃんの皮膚の肥満細胞腫は切除だけで完治できるものが多く、
犬でも皮膚にできた肥満細胞腫で、
悪性度が低く何年も悪させずにいることもあります
(もちろん悪性度が高いこともあります。
パグだとなぜか良性が多かったり)
 
ただし何年も問題がなかったのに、
見つけてから数年後に急速に進行することもあるため、
肥満細胞腫を見つけたらやはり切除が望ましいものです。
見た目だけでは肥満細胞腫か他のできものか、
判断できないことが多いので、
しこりなどがありましたら一度受診してもらうことをお勧めします。
細胞診検査というものを行えば、
肥満細胞腫はほとんどの場合すぐに診断できます。
内臓の場合には見た目ではわからない為、
時々エコーやレントゲン検査などを用いた、
がん検診をすることをお勧めします。
 
実は水頭症ポコちゃんも、皮膚に肥満細胞腫ができています。
猫ちゃんの場合、若いうちから皮膚に肥満細胞腫ができることが珍しくなく、
ポコちゃんは治療をどうするかいま検討中です。
 
写真1枚目
ワンちゃんの皮膚にできた肥満細胞腫、手術で完治。
 
写真2枚目
小型犬の太ももにできた大きな肥満細胞腫。手術で摘出。
術後1年弱で残念な結果になりました。
 
写真3枚目
ワンちゃんの包皮にできた皮膚肥満細胞腫。
手術で摘出して、分子標的薬という抗がん剤で補助治療。
現在、良好に経過。
 
写真4枚目
ワンちゃんの陰嚢にできた皮膚肥満細胞腫。
陰嚢にできた肥満細胞腫は悪性度が高いといわれています。
陰嚢と周囲皮膚をごっそり切除して治療。
現在、腫瘍は見られず良好に経過。
 
写真5枚目
ワンちゃんに指の間にできた皮膚肥満細胞腫。
手術と分子標的薬という抗がん剤で治療。
現在、腫瘍は見られず良好に経過。
 
 
写真6枚目
脾臓という臓器にできた肥満細胞腫。
脾臓がボコボコになっています。
手術で摘出するも、術後早い段階で残念な結果になりました。