ノーベル賞が発表されましたね。
今回も日本人、大村先生が受賞されました。
ノーベル賞受賞の業績のひとつに、
イベルメクチンという細菌が作り出す化合物を発見したことも含まれているようです。
話題になっているのでご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、
獣医師の間では有名な話で、
このイベルメクチン、伊豆・川奈のゴルフ場の土から発見されたものです。
ゴルフ好きな大村先生が、各地のゴルフ場を訪れるたび、
土壌を持ち帰って分析していたとか。
気の遠くなるような作業ですね。
このイベルメクチン、我々獣医師にとっては非常に身近な薬で、
当院で使っているフィラリア予防薬のお肉タイプやクッキータイプ、
錠剤などほとんどがこのイベルメクチンが有効成分です。
猫ちゃんのフィラリア予防にも使えますし、
お腹の虫下しやある種のダニ駆除などにも使います。
非常に安全性の高い、使用しやすい薬です。
ただし一部の犬種は遺伝的にイベルメクチンにより
副作用が出る可能性があることがわかっていますので、
そのような犬種には他の種類の薬を使用しています。
ちなみに自分自身伊豆が大好きで、
数年前までは富戸や河津・川奈の辺りにもよく遊びに行っていました。
動物病院開業を考えた時、伊豆で開業しようかなぁ、
と本気で考えていました。
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