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継続したフード・医薬品のご注文は早急にお願いします。
ここ数年、胆嚢疾患の治療が動物医療の世界で話題になることが多くなっています。
胆嚢の疾患はほとんどが胆嚢炎・胆泥症(たんでいしょう)・
胆嚢粘液嚢種(たんのうねんえきのうしゅ)といったものです。
通常胆嚢の中には黄色く透明でややトロッとした消化液(胆汁)が入っています。
オリーブオイルを想像してもらうといいかもしれません。
その胆汁が泥状になったものが胆泥症、
ボールみたいに完全に固まっているものが胆嚢粘液嚢種といわれる状態です。
最近はこの胆嚢の疾患が非常に多く、
7~8歳を過ぎると胆嚢に全く問題がない子はほぼいないんじゃないか、
というくらい胆嚢の異常がよく見つかります。
胆嚢の異常が悪化すると、肝臓に負担がかかったり、胆汁が流れなくなったり、
胆嚢が破けたり、と問題を起こし、生命にかかわることもあります。
ですが、胆嚢に異常があっても数年以上元気に過ごせる子も多いため
(ただ徐々に肝臓・胆嚢にかかる負担が大きくなってくる)、
いつどのような治療を行うか、ということが動物医療の世界で話題になります。
治療も食事の改善や薬で良くなる子もたまにいるのですが、
食事や薬だけで治ることは少ない病気なので、
ひどくなる前に胆嚢の摘出手術が良いのではないか、という意見も出てきています。
確かにひどくなってからでは手術も大変ですし、手術時のリスクも上昇します。
胆嚢の病気が軽いうち・症状がないうちに手術をするほうが、
手術も短時間で終わりますし、合併症も少なくできます。
ですが、手術をする以上、合併症のリスクがゼロではありません。
ちなみに胆嚢の異常を見つけるためには超音波検査が有効ですが、
これも100%ではありません。
胆嚢に異常があっても血液検査で異常が出ないことも少なくありません
(もちろん異常が出ることも多々あります)
総合的な検査・判断をして、治療を考えていかないといけないわけですが、
少しでも胆嚢の病気を防げるように、
自宅でできることとしては食事・運動をしっかり管理してあげることでしょう。
脂肪分の多い食事・おやつやトッピング、肥満などに気を付けてあげてくださいね。
超音波検査の画像はこちら
https://www.facebook.com/surugaanimalhospital/posts/928211023957386
レントゲン画像。通常胆嚢はほとんどレントゲン検査ではわかりません。
摘出した胆嚢
胆嚢粘液嚢腫”