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消化管内視鏡(胃カメラ) ~生後40日、画鋲の誤食編~

3月24日(日)は臨時休診となります。

また4月21日(日)は午前9時30分~午前11時までの診察のみ、

5月14日(火)は午後の診察のみ(午前休診)となりますのでご注意ください。

 

先日は尿道結石の内視鏡についてでしたが、

今日は胃カメラ(消化管内視鏡)検査を実施、

原因はまたまた異物です。

患者さんは生後40日と非常に若いワンちゃん、画鋲の誤食です。

レントゲン検査でも胃の中にしっかり針が写っており、

エコー検査でも胃内に硬い直線状の物体が・・・。

当然そのままにして良い物ではありませんので、

全身麻酔をかけて胃カメラでの摘出実施。

小さな異物ですと胃カメラでの摘出はそれほど難しくないのですが、

画鋲や針の場合、摘出時にその鋭利な部分で胃や食道を傷つけないように気をつけなくてはなりません。

今回は画鋲の針先を胃カメラ用の鉗子というものでつかみ、

その針先を胃カメラの先端に被せた透明なフードの中に収納することで、

針先が身体に触れないようにして画鋲を摘出。

若い子ですが、麻酔からも覚めも非常によく元気に帰っていきました、

でもまた繰り返さないか心配です・・・


このように画鋲の針先を鉗子という物で掴み、黒い胃カメラの先端につけた透明なフードの中に針先を隠して画鋲を摘出。こうすることにより、胃や食道・ノドなどを傷つけることが無くなります
超音波検査(エコー検査)で見た胃内の針
口から入れている黒い管みたいなものが胃カメラです。 全身麻酔をかけて実施。”