一般内科・外科・予防獣医療はもちろん、救急・腫瘍・血液疾患・免疫疾患

2014年も残すところあと数時間

皆さんにとって今年はどんな年でしたか?

当院は小さな病院ですが、沢山の患者さんに来て頂けました。

投薬・手術・飼い主さんのケアにより病気から回復した子、

病気と闘っても、しかし残念ながら亡くなってしまった子もいます。

2015年も皆様と動物たちが穏やかな暮らしを送れる

お手伝いできるようにしていきたいと思います。

さて2014年最後の投稿はトリにふさわしいこの2人。

甲状腺機能亢進症の治療を頑張ってくれている20歳6ヶ月の猫ちゃんと、

お腹の中のガンと会陰ヘルニア(肛門周囲の脱腸)を患っている17歳のワンちゃんのコンビです。

 

ワンちゃんはちょうど1年前の2014年1月に病気が発覚しました。

年齢的なこともあり手術は見合わせ、

余命も数ヶ月くらいではないかと飼い主さんにお話しました。

飼い主さんは若い方ですが、

こちらがびっくりするほどの丁寧で適切なケアを自宅でしてくれており、

病の発覚から1年が経過しようとしています。

お腹の中のガンはかなり大きくなっており、

また足腰も弱ってきていますが、

飼い主さんの愛情を浴びてとても幸せそうです。

猫ちゃんも甲状腺機能亢進症と診断してからすでに1年以上経過し、

毎日飲み薬を飲んで暮らしていますが、

病院で怒る元気がまだまだ十分あります(笑)

自宅では二人がべったりというわけではないようですが、

病院に来る時にはカートに入り寒くないように毛布に包まり、仲良しです。

写真を撮らせてもらった後、

すぐに猫ちゃんはワンちゃんの毛皮に顔をうずめてグッスリ。

暖かくて心強くて気持ちいいんでしょうね。

闘病は続きますが、これからもこんな姿をずっと見せてもらいたい。

2015年もみんなの幸せそうな表情が見れることを楽しみにしています。