一般内科・外科・予防獣医療はもちろん、救急・腫瘍・血液疾患・免疫疾患

再生医療 幹細胞治療

11/26(日)臨時休診
12/9(土)・10(日)臨時休診
となりますので、ご注意ください。
 
年内の診察は12月28日午前までとなります。
当院は日本獣医再生医療学会という学会に所属し、
静岡県内では12の動物病院だけが加入している、
動物再生医療技術研究組合という団体にも所属して、
再生医療を行えるように準備しています。
また現在は製薬会社からステムキュアという
ワンちゃん用の間葉系幹細胞が販売されており、
それを利用して再生医療を行うこともできます。
 
本日は脊髄疾患で足が動かなくなってしまったワンちゃんに対する再生医療、
脂肪組織由来間葉系幹細胞治療を行いました。
間葉系幹細胞という細胞が入っている溶液を薄めて、
点滴でワンちゃんの血管内に投与します。
 
ただ再生医療といっても現在の動物の再生医療では、
点滴で投与した幹細胞により失われた臓器・組織が置き換わり
機能が再生される、というわけではなく、
点滴で投与した間葉系幹細胞から
非常にたくさんの生理活性物質が放出され、
それにより傷害を受けた部位で細胞の増殖・分化・機能発現が
活発化される、という機序が考えられています。
 
これまで再生医療を行い、
改善した子もいれば、あまり改善しなかった子もいます。
現状では、夢のような治療法ですよ、
と言えるものではありません。
費用も1回あたり10万円ほどはかかってしまうため、
簡単に行える治療ではありません。
それでも将来的には希望が持てる治療法の一つであることは間違いありません。
 
今日は慢性腸症疑いの猫ちゃんからの
再生医療についての問い合わせを頂きましたが、
(これまで治らなかった病気が)治りますよ、
と言える病気が1つずつでも増えることに期待して、
これからも再生医療に取り組んでいきます。
 
現在はワンちゃん・猫ちゃんの特定の病気について
再生医療に取り組んでいますので、
ご興味のある方はご連絡ください。
 
写真1枚目
幹細胞の投与中、
血圧や呼吸数・心拍数・体温などをモニターしながら投与します。
 
写真2枚目
沢山のドライアイスに厳重に包まれて、
-80℃以下に保たれて再生医療用の幹細胞が届きます。