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駿河区で猫ちゃんの伝染病が流行っているようです

駿河区の南の方で、猫ちゃんの伝染病と思われる病気が相次いでいます。

野良ちゃんや外に出かけてしまう猫ちゃんに連続しています。

原因はまだはっきりとわかっていませんが、

ウイルス性、とくにパルボウイルスという怖いウイルスの関与が疑わしいようです。

当院でも一昨日・昨日と立て続けに同じ症状の猫ちゃんが来ていますが、非常に重篤な状態です。

通常パルボウイルスの場合、血液の中の白血球という細胞が異常に少なくなってしまい、

また胃腸の粘膜に大きな傷害が出るため、ひどい嘔吐・下痢が見られます。

今回のケースでは白血球数の低下がみられ、

下痢はないものの胃腸が全く動かなくなってしまう

(胃腸の中に液体がたまってしまう状態)

様子が確認できています。

典型的なパルボウイルス感染症とは異なる様子ですが、

治療をしてもほとんど改善が見られず、数日で急激に悪化していきます。

パルボウイルスであれば予防接種である程度防げますが、

予防接種をしていない子や外に行ってしまう子は要注意です。

中島・西島・下島あたりで発生が連続していますので、

大人しい野良ちゃんがいても、触らないようにしてください。

自宅にウイルスを持ち込む原因になりますので、ご注意下さい。