一般内科・外科・予防獣医療はもちろん、救急・腫瘍・血液疾患・免疫疾患

局所麻酔・浸潤麻酔

3月9日(土)・10日(日)・23日(土)・24(日)、
学会参加の為休診となりますので、
ご注意下さい。
 
少し前のことですが、
2月4日の日曜は休診にさせて頂き、
浜松市で開催された局所麻酔のセミナーに参加してきました。
最近の動物医療ではエコー(超音波検査機器)を用いながら、
神経を確認して局所麻酔を使用することが多くなっています。
 
全身麻酔は怖い、
という印象を持っている方は沢山いると思いますが、
治療のために全身麻酔をかける必要になる場面がどうしてもあります。
特に高齢になればなるほど病気も出やすくなるため、
高齢の子ほど全身麻酔をかけて手術・治療を行う場面が多くなります。
 
それでも殆どの場合は安全に全身麻酔をかけることができるのですが、
さらに少しでも安全性を高めるためには、
局所麻酔を用いることが有効になります。
局所麻酔をしっかり効かせると、
痛みを減らすことができるので、
結果として全身麻酔の量を減らすことができて、
身体への負担が少なくなり、
高齢の子でも全身麻酔の安全性がより高くなります。
 
当院では合計3台のエコー(超音波診断装置)を用いて、
診察室や手術室など、
どこにいてもすぐにエコー検査をできるようにしています。
 
画像は当院のハンディエコーと、
それを用いて神経を確認した図です。
赤い線の中に黒い丸●で見えているのが神経です。
細さは2~3㎜、
この近くに局所麻酔を入れると鎮痛には非常に効果的です。
 
手術に痛みのケアは必須ですが、
単なる痛み止めではなく、
手術の安全性を高めるためにも非常に有効です。
また手術以外でも痛みのある子に対して、
痛みのケアをしてあげることもとっても大切ですね。
 
3月は動物の救急・集中治療の世界学会と
動物のがんの世界学会が東京で開催されます。
どちらも当院が非常に力を入れており得意としている分野ですが、
世界基準をもう一度学び直してきます。